学生向けお役立ち情報

獣医師になるための最大の関門である「獣医師国家試験」は出題範囲が広く、長い期間を試験対策に当てる必要があります。
国家試験合格に向けてたこの大切な期間を、うまくコントロールして乗り越えた私の実体験をお伝えします。

夏から始まる国家試験対策

2月に行われる獣医師国家試験に向けて、早ければ夏頃から勉強を始めます。
私の大学では、一緒に勉強を行っていくチームを作り、情報共有をしながら試験へ向けた勉強を行っていました。

12月末に、獣医師学校で行われる卒業試験というものがあり、これはほぼ国家試験に即する内容なので、まず一つ目のゴールとして全科目の勉強を完了しておくといったスケジュールを組んでいました。
各大学に教科ごとにまとめられた国家試験用の教材があり、基本的にはその教材に沿って勉強を進めていくというスタイルでした。

日常に取り入れる勉強法

暗記科目と理解を深めつつ学ぶ科目とのバランスを取りながらすすめ、出題頻度の多い科目から順に手をつけていきました。
また勉強方法は様々で、ノートにまとめる人もいれば、赤シートで重要な単語を隠して暗記する人もいました。私はトイレに暗記する内容を表にして貼り、トイレに行く度に目に付くようにすることで暗記していました。
やはり覚えることがメインの勉強になりますから、2回・3回と覚えたところをアウトプットする時間もスケジュールに入れることも重要だと思います。

大切なのは1人で勉強しないことです。

みんなと同じ場所を同じように勉強するということが重要だということです。1人で勉強すると重要なポイントがズレてしまうことや、出題率の低い範囲を細かく詰めていってしまうことがあります。
「みんなが覚えていることを覚える」というスタンスを持ち、チームで共有していくことが合格への一番のポイントなのかもしれません。

プレッシャーに打ち勝つために生活リズムを整える

国家試験のプレッシャーというものは学生にとって非常に大きいものだと思います。
実際に私も「落ちたらどうしよう…。」「勉強の時間をとっているのに他の人の方が多く覚えているような気がする…。」などの不安に度々かられました。

そんな不安定になったメンタルを少し落ち着かせてくれる助けになったのは「ダイエット」でした。
少し体の締まりが無くなっていた私は、服が似合わなくなってきたことを理由に国家試験の勉強と並行してダイエットを始めました。

毎朝決まった時間に起床し、まずは軽いランニングで外の冷たい空気に触れたのちに軽い自重トレーニングをし気持ちを引き締めました。その後、好きな音楽を聴きながらシャワーを浴び、朝食前に前日に暗記したことを復習し、きちんと覚えていることを確認し忘れていることは覚え直しました。
その後、タンパク質と野菜多めの食事をゆっくり楽しむのです。

出不精なのと、午前中は集中力が高いと言われているので午前中は自宅で勉強をして、眠くならないように、且つ気分を上げるために好きな食べ物をお腹いっぱいにならないよう調整しながら食べ大学の自習室へ行きます。
同じ勉強チームの仲間と進捗などを少し話し、時には一緒に理解を深めながら基本的には夕方までを自習室で過ごしました。

夜はやる気が落ちやすいので、さっさと自宅に帰り、またランニングをして食事のことだけを考えて余計なことを考える暇を無くします。
夜はまた暗記をするだけの時間にし、時にはビール片手に気楽にインプットし、キリの良い所でさっさとストレッチをして寝てしまいます。

このような生活をリズム良くこなすことで、勉強だけにならず体調も保つことができリフレッシュもうまくできたことで、あまり不安に駆られすぎることは無かったと思います。
結果何キロか落とすことができ、そちらも満足しながら生活することができました。

ダイエットが必要な方ばかりではないと思いますが、人それぞれの集中できる生活リズムがあると思います。

自分の特性を知ることも楽しみの一つとしてテンポよく・リズムよく・メリハリをつけて頑張っていけるようにしていくことも、少し長い国家試験勉強のポイントだったと思っています。