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獣医師にはどんな就職先があるの?

ノア動物病院 院長の林です。

今、獣医師を目指しているあなた!
将来どんな獣医師として活躍するのか、もうイメージはできていますか?

獣医師になった暁には、以下のような就職先があります。
皆さんのイメージ通りのもの、意外!と言うようなもの、結構幅広い就職先があります。

今回は、意外と多岐にわたる獣医師のお仕事を6つ紹介します。

人気は小動物臨床地方公務員です。
地元に帰っての就職が希望という意味では、両者とも希望が叶う就職先となるでしょう。

獣医師の代表的なお仕事7選

1.小動物臨床

小動物臨床の仕事内容

動物病院で、ペットとして飼われている動物の治療をしたり、健康を保つためのアドバイスをしたりすることが仕事です。
ペットは話すことが出来ないので、まずは動物の状態をよく診て、飼い主さんからもお話をしっかり伺うことで動物の状態を把握します。
その上で検査を実施し、診断の精度を上げて治療に進みます。

現在は街の獣医さんだけではなく、総合病院のような大きい病院に勤める獣医師や、特定の医療分野や動物種の専門医として働く獣医師も増えています。

小動物臨床を目指す方へアドバイス

主に犬猫を診療しますが、エキゾチックと呼ばれるうさぎや小鳥、爬虫類を専門に診る動物病院もあります。
職場環境では昔は3K(死語ですね)と言われる職場でしたが、今はかなり改善されています。

動物病院にもいろいろな種類があり、いわゆる企業系動物病院と個人の動物病院、大学病院に分けられます。

企業系動物病院はイオンなどの国内資本の動物病院とマースグループの海外資本の動物病院があります。

海外資本の動物病院はM&Aで増えていますが、表向きは今まで通りの個人動物病院ですので、病院名を見ただけではわかりませんし、場合によってはスタッフも知らないことがあります。

個人の動物病院でも何件かの分院があるグループ化動物病院や、獣医師が10数人いる大規模な動物病院があります。
大学病院は研修的な意味合いもあり、大学の延長線と言えます。

仕事内容はいずれも小動物の診察ですが、病院によっては下積みを課すところもあり、1年目は犬舎掃除で明け暮れる場合もあります。
キャリアパスとしては、勤務医の継続や開業です。
近年、勤務医でも年収1,000万円を超えることが可能になっていますので、開業リスクを取らず勤務医を望む人も多いです。

2.産業動物診察(大動物)

産業動物診察の仕事内容

主に牛、豚、鶏等の食肉用動物を診察します。
主な仕事は、動物の健康管理や伝染病の防止、そして品質向上に関する研究です。

産業動物診察を目指す方へアドバイス

一番メジャーなのはNOSAIという共済組合に獣医師として就職し、酪農家を往診します。
全国各地で求人があります。
少ないのですが、開業する人もいます。
直接酪農家さんと関わるため、急な呼び出しもあるので、体力が必要です。

給料は地方公務員とほぼ変わりません。

3.地方公務員

地方公務員の仕事内容

主に食中毒など保健所での対応をする公衆衛生系の部門と、家畜の病気を管理している家畜衛生系の部門があります。狂犬病などの人畜共通感染症の予防、水質土壌管理や食肉検査、検疫業務などが主な仕事です。
自治体の採用枠次第での勤務になり、部門を選べないケースもあります。

地方公務員を目指す方へアドバイス

北海道から沖縄までの就職先があるものの「僻地への就職希望が少ないから公務員になる獣医師が少ない」と言われていますが、実はそんなことはありません。
近年、獣医学部卒業生の多くが就職しており、特に国公立の卒業生の就職が多いです。

キャリアパスは年功序列で、長く働けば自然と役職につきますが、ポストの数は決まっているため出世を目指すには能力が必要です。

都道府県、市町村の両方での募集があり、地域によっては動物園での勤務もあります。

給料は一般より高く、時間の決められた仕事で、自分の時間が持てアフター5を謳歌できるのが、人気のある理由です。

4.国家公務員

国家公務員の仕事内容

狂犬病などの人畜共通感染症の予防、水質土壌管理や食肉検査、空港や港における入国時の検疫業務が主な仕事です。

国家公務員として獣医系技官の募集があるのは、厚生労働省と農林水産省です。

前者は主に食品衛生系や公衆衛生系の業務、後者は家畜伝染病などを扱います。
検疫所に勤務する人たちもこの手の人です。

国家公務員を目指す方へアドバイス

国家公務員1種と同等の扱いということで、激務ですがある程度までの出世は約束されています。トップに近づくほどポストは減るので、トップに上り詰めるのは至難の技です。

給料レベルはかなり高いです。

5.JRA

JRAの仕事内容

言わずと知れた公営ギャンブル、日本中央競馬会の獣医師です。
競走馬を診察し、健康管理をすることが主な仕事です。

JRAを目指す方へアドバイス

例年5名ほどの採用枠と狭き門ですが、初任給は業界でトップ!
競馬の絶頂期には初年度から1,000万円の給料がもらえたらしいです。

しかし、仕事が過酷で、退職する人もそれなりにいるようです。
馬が好きな人は目指したいところですが、就職するまでの繋がりも重要です。

6.民間企業

民間企業の仕事内容

大きく分けて、病理検査をする企業と製薬開発をする企業の二つに分かれます。

病理検査・特殊検査においては動物病院から依頼を受けて、動物の体から採取された病変部の専門的な検査を行います。

製薬開発においては、製薬会社や薬効薬理試験の受託研究機関、食品研究会社に勤務して、実験動物の管理をします。
薬品開発に直接関わったり、薬品販売時の効能・使用法・副作用の説明や質問への回答をしたりすることもあります。

民間企業を目指す方へアドバイス

いわゆる一般的な就職活動が必要ですが、大手に入れればかなりの高水準の給料が望めます。

最近は国内の会社より外資系の製薬会社で働く人が多くなっています。

7.動物園・野生動物保護

動物園・野生動物保護の仕事内容

動物園での動物の管理・治療や野生動物の保護、生態系の確認が主な仕事です。
絶滅が危惧される種類に対しては、絶滅を回避するための研究をしていきます。

動物園・野生動物保護を目指す方へアドバイス

動物園単位で募集しているところと、前述の自治体の公務員獣医師が派遣されているところがあります。

新卒でいきなり動物園獣医師の正規ボジションを得るのはほとんど不可能で、
契約社員として飼育員から始めたり、臨床経験を積みつつ空き状況を見て応募します。

給料は一般水準以下で、夢を追う職種です。

番外編

就職先ではありませんが、勉強・研究好きが多い獣医学生に向けて博士課程への進学についてもご紹介します。

8.進学

博士課程へ進学する人もいます。

学部6年 + 博士4年の合計10年在学することになるのでかなりの時間を学生として過ごします。
将来教授になりたい人は、博士が必須の資格なので、この道は避けられません。

基本的にはお金がもらえないので、お金に余裕がないと厳しいです…。

獣医師の活躍の場はさまざま!

その他には、専門学校の先生、ペットフードの開発、アニマルセラピーなどなど、獣医師はあらゆる分野で活躍しています。
「獣医師」と一言で言っても、仕事は多方面にわたります。

希望と現実のギャップに悩むことはあると思います。たくさんの仕事・就職先のなかから、やりたいことができる仕事を見つけてくださいね。

また、気になる仕事を見つけたら、ぜひ実際にその仕事をしている知り合いや先輩に話を聞いて積極的に調べてみましょう!
目標が見つかると、日々の勉強ももっと楽しくなりますよ。